黒い波紋(十七)/
信天翁
赤い季節に地中から生まれた
はがねいろの声は途絶えて・・・
枕もとの灯かりが目を醒ますと
ベッドは無情のかげをみごもっていた
肩を切るそこのお若い衆
「いくらなんでもおらの齢には追いつけねぇだょ」
「なんの なんの 悔しかったら戻ってみなされ わたしの齢に」
いのちは四次元を超越してるってぇこと
そうだよなぁ
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