野分/未有花
 
吹き抜ける時間(とき)を感じて
思い出映し出したあの時
私の心に炎が燃えた
言いようも無い淋しさに
翼を広げようとしても
あの頃の青空はもうない
ただ風に吹かれて
心の嵐を鎮めるだけ
このまま小さな鳥になって
嵐に巻き込まれてもかまわないのに
いつまでたってもはばたけず
吹き荒れる野分にただひとりきり・・・
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