林檎の実/
山崎 風雅
しまったあなた
それでも手は休まずにあなたをなぞる
届かなくてもいい
あなたに宛てた手紙の塚
哀しみのシャワー
泣くとこなんて見せられない
今思うのは
あなたは天使だった
少しづつだけど
月の明かりの射す窓際で
夜空に輝くあなたは
素敵な笑顔で笑ってる
今も耳にのこるのは
あなたの無邪気な笑い声
穴の空いた胸に手を当てて
あなたのいない世界で
僕はあなたほど愛せる女(ひと)は
いないだろうと髪を夜風にさらして
瞳を閉じる
もう いいかーい?
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