秋の席/
ぽえむ君
秋に咲く
花の淡さの可憐さに
光が射し
風が舞い
そっと揺れる
土の道では
こおろぎが
自分の場所を求めて
秋の見物席を探している
自分もどこか
秋の席
探せど落ち着く場所がなく
野道をひたすら進みゆく
季節は動なり
秋はどこにでもあるというのに
特等席を追い求め
心がざわめきつつも
秋は静かに流れゆく
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