首飾り/
アサリナ
もういらないの
それは残念
よかった
使い捨てだなんて
知らなかった
わたしが欲しいものはあなたも欲しいものとして
作りすぎるところだった
よかった
もうないから
続きを剥がすことはもうないから
閉じ込められた箱はどう傷つけてもいっぱいにならない
急ぐ理由はない気がした
袖の奥で切り落とした首飾りはいつになく輝いて
彼女は首に美しい包帯を巻いていた
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