隣人の凶行/黒川排除 (oldsoup)
やがてそれは灰に変わる 知っていたからわざと取っておいた
みせびらかすなんてとんでもないことさ
その本も人形も報道向けにわざと配置しておいたんだよ
例えばそれを星に例えてみよう
星座のうちにも含まれない目立たない星が燃焼する
瞳の中に映り込む深い漆黒
太陽に巡らされた神話という名の血液
夢を見る事が許されるなら近付こうと思うだろう
あきれるほどの距離を除いては
思いなど既に神話の片隅に置いてあるんだよ
そうだ
尾を引く流星の実は集団である様がお前らなんだよ
エレベーターを降りたら太陽の光が眩しいなんて知らなかったんだ
ぼくらは接近しすぎていた 引力は運命と名を変え
ぼくからは理性を きみからは年齢を奪い去った
そして 粉々に 砕け散った
ぼくはそっときみの肩を抱いた きみはうんと言った
ぼくはそっときみの肩を抱いた きみはうんと言った気がしたんだ
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