幸せレストラン/山崎 風雅
 
 小学時代
 大きな 大きなロボットを作ろうと
 必死に勉強した

 中学時代
 無限の可能性が頭に渦巻き
 夕陽の中を影を追って無我夢中で走った

 いつまで経っても
 幸せレストランの招待状は来ない

 いや
 もうとっくに配達されてるのかも

 気付かないけれど
 好きな詩を書けるだけでも
 幸せなのかも

 向いの家の蛍光灯が消えた
 僕のささやきだけが
 夜の幕を切り裂く


 
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