金魚の時間(三日目)祭り/愛心
履くと
夢月はぞうりを履いてきました
隣に行くとちょうど同じ目線でした
カラ・・・コロ・・・カラ
ザッ・・・ザッ・・・ザッ
遠くからざわざわという音が聞こえます
夢月は私の手を握ると
顔を真っ赤にして言ってくれました
「俺は
今更だけど
紅香のこと好きだから
もし人混みに紛れても
俺は見つけ出す自信
すげぇあるから
でも・・・・・離れんじゃねーぞ」
「うん・・・・・わかってるよ」
空の満月が私たちを照らしています
ざわざわという音がきつくなっていました
明るすぎて満月がよく見えません
でも私には
夢月という
満月が
手を握ってくれていました
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