才能ある男はこんな詩は書かない/狩心
えが、おまえに置き去りにされて、町の中心で泣いているというのに、
おまえは置いて行くのか、
今にも崩れ落ちそうなビルがひしめき合って、呪文が完成してしまう前に、
おまえが考えた、その疲れ果てた呪文を叫んでみてくれ、
アスファルトのひび割れが、子供達を飲み込んでしまう前に・・・・・・
風のささやきに背中を押されて
僕はあの、荒れ果てた町に帰ります
変えたい事がいっぱいあるね
僕一人じゃ無理だ
だからみんなの力を貸してください
僕の町は僕が愛します
だからあなたの町はあなたが愛してください
心の中に大きな山があり、山彦のように呼応する
心の中に大きな海があり、波のように何度も何度も打ち寄せてくる
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