背中を押されて/AKiHiCo
 
もない力に押されて前へ前へ

いつだって一緒だった
いつもいつの日も貴方は私の癒し
大きなその手で私を優しく包んでずっと――

気が付けば外は蒼白く
皆が目を覚ます時を告げる仔禽の囀り
夢を描くのはもう沢山だと言うのに
壁に掛けられた時計の針を逆に廻せたのならば――

泣いてはいけない
私は鋼の鎧を纏って誰よりも強くならなくては
未来に悲観するのはもうやめにしよう
そう決めたのだから



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