背中を押されて/
AKiHiCo
もない力に押されて前へ前へ
いつだって一緒だった
いつもいつの日も貴方は私の癒し
大きなその手で私を優しく包んでずっと――
気が付けば外は蒼白く
皆が目を覚ます時を告げる仔禽の囀り
夢を描くのはもう沢山だと言うのに
壁に掛けられた時計の針を逆に廻せたのならば――
泣いてはいけない
私は鋼の鎧を纏って誰よりも強くならなくては
未来に悲観するのはもうやめにしよう
そう決めたのだから
戻る
編
削
Point
(2)