「 蹴球短歌。 」/PULL.
 
ガットゥーゾ。
なんで?。



黄昏時のウイングは円熟にしてフィーゴ独に散りゆく。



ちょっと待てマテラッティー。
そんなダジャレも通じぬ地団駄踏んでジダン。

引き際はルーレット。
とはいかず、
三度目の頭突きの続きは見れず。




イタリア優勝!!。
ブリーフいっちょで芝喰うガットゥーゾ。
やっぱなんで?。








あんなに大きく見えた少年の日。
ゴールポストに手が届く今。

錆び付いた足にボールは重く、
もつれる痛みにフェイント仕掛け。

「ペナルティーエリアの前。
 絶好の位置だ!。
 どうする、
 撃て撃てっ!。
 シュート!。」

思い出はあの少年を越え、
ゴールの上。

遙か向こうの彼方へ、












           了。


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