【 見失ったもの 】/豊嶋祐匠
 
ながら




通り過ぎて

行くのを待っている










目の前が

明るくなり

後ろを振り向いた時




遠くに

過ぎ去ったものが

見えたら




初めて

それが

何だったかを知るだろう










この世のものは

すべて

失って行くものばかりなんだ




けして

留めておくことは

出来ない










見失うもの


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