ヒトとペットと坂東眞砂子/冒険野郎マクガイヤー
いて考えはじめることが不幸の始まりであるのかもしれない。
だが、これも私の勝手な考えであって、彼らが本当はどう考えているか、聞いてみなければ解らない。そして、彼らと話が通じない以上、それは永遠の謎だ。その謎が解明されることは、あと数十年は無いように思える。
勿論、犬が尻尾をふって飛び跳ねたり、猫が甘い泣き声を出してすり寄ってきたり、そんな時には彼らがどんな感情を抱いているか、おおよそながらも推測できる、経験的に(バウリンガルとかニャウリンガルとかいった玩具はそれを簡単な電子回路に置き換えたものであろう)。しかし、人間が君たちをペットとして飼うことについてどう思うか?とか、不妊手術を受けるの
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