初秋/
信天翁
生まれ故郷の空からながれてきた
いとおしい猫背の千切れ雲
まさしく透明な四次元の放物線もまた
こうしたかぜとひかりのなかで
あの最果てへとながされてゆくのだろう
ウラノスが思し召す悠久の有情となって・・・
あゝ セントレアから飛び立ったばかりの
ジャンボ機が爆音もひびかせず
猫背の千切れ雲をそっと撫でてゆく
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