秋のステキな時間/山崎 風雅
 
 秋に装飾され始めた街角に立つ君は
 凛々しく軽やかでその髪を風にまかせてる

 ルージュもつけない唇は
 すれ違う人々の視線から逃れられない

 風が舞うとき 
 君まで舞いあがりそうで
 僕は気が気でならない

 君の好きなプラダのカバンを
 一緒に見にいく
 君が放つ桃色の言葉を
 僕は録音するように耳を傾け
 秋色に染まる街路樹の下を腕を組んで歩く

 ステキなもので溢れてる街
 でもその中でも一番ステキなのは君で
 僕の心のろうそくの火を絶やさず
 燃えさせるんだ

 公園でバトミントンをしよう
 子供達が笑ってる
 君も笑ってる

 ありがとう 
 
 君と出会えて

 ありがとう



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