ヒューム「ベルグソンの芸術論」(1)/藤原 実
ニアとしてあげていますが、ぼくの興味に引きつけて考えてみると、ルイス・キャロル(1832-1898)に思い至ります。キャロルが残された多くの少女たちのポートレートによって知られるように写真家としても一流であったことは、彼の思考の視点にどのように影響していたのか興味深いことです
桑原茂夫は『チェシャ猫はどこへ行ったか―ルイス・キャロルの写真術』のなかで、『鏡の国のアリス』の原題 Through the Looking-Glass, and What Alice Found There には一般に鏡を示す mirror ではなく Looking-Glass という語が使われていることに注意を
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