ヒューム「ベルグソンの芸術論」(1)/藤原 実
対に、言語の関連を破壊し、述語を語の逗留地へと引き戻す。このことは、〈自然〉の認識における転倒を内包している。新しい詩的な言語の非連続性は、個々の塊としてしか姿を現さない砕断された〈自然〉を設立するのである。ちょうど機能の撤退が世界の諸結合に闇をもたらす瞬間に、述語のなかにおいて、客体が、高められた地位を手に入れる。つまり、現代の詩は、客体的な詩なのだ」
(ロラン・バルト『エクリチュールの零度』[訳]森本和夫:ちくま学芸文庫)
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バルトによれば、「抽象的であって、関連に重点が置かれている」「それ自身によって濃密ではない」古典主義的な言語とは「ある結びつけの道」に過ぎ
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