ヒューム「ベルグソンの芸術論」(1)/藤原 実
る力を持つのが、この視覚によるメタファーです。
「視覚が大切なのは、私たちの思考の道具としてのことばのなかに、「見る」を中心とした視覚表現が驚くほど広く深く浸透しているためである。「見る」は、ただちに「知る」の意味領域に接する。しかも、きわめて密に。
(瀬戸賢一『メタファー思考』:講談社現代新書)
「見者であらねばならぬ、自分を見者たらしめねばならぬ」と強烈に願ったランボー(1854-1891)を引き合いに出すまでもなく、視覚の革命は認識の革命そのものでした。
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[高橋] ロマン主義からサンボリズムへの問題というのは認識論の問題でもあ
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