少女/山崎 風雅
 
 僕達は時間の船に揺られて
 明日へと流されていく
 
 明日につながる今
 この瞬間にも時は止まらない

 長く続く航海も
 いずれは岸に辿りつき
 安堵の一息つける日がくる

 今僕を取り巻く憂鬱 不安 不快
 明日僕が望む希望 安心 爽快

 遠くで友が待っている
 手を振りながら待っている

 知らず知らず築いてきた自分の仮面
 裸になることの恐ろしさ
 罪深き存在 自分

 街では染まって景色に馴染もうとも
 プライベートでは放たれる白い想い
 
 陳腐な夢の中では
 死にかけている少女が泣いていた



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