名前を呼ぶ人よ/海月
を吸い込むだ
埃や愚痴を吸い込み咳き込むんだ
その度に新しい呼吸法を見つけたりもする
だけど
誰にも教えない様に心の中に秘めておく
時々忘れては自暴自棄に駆られる
情けない話だろう
自分の才能に溺れて呼吸も出来ずに生涯を終える
魚の様にエラが在れば水の中でも呼吸が出来るのに
僕らは水面から顔出しては潜る
あんまり深くには潜れないんだ
２５メートル泳ぐのは人によって月日は異なる
それでも泳げないわけではない
ただ、恐怖心が目の前に立ちはだかる
壁は越えろと云うが無理ならば迂回をすれば良いだけの事
それでも目の前に壁が広がるのならば壊せば
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