もう一つの理由/狸亭
辺り細やかな小屋を建ていっそ
隠遁してしまおうか醤油と味噌
さえ持って来れば市場には野菜、魚
鶏肉など新鮮で廉い色々な
天然自然の食材が溢れてる。
晴耕雨読してやがて土に還る。
日々押寄せる情報の波を逃れ
あらゆる係累を断ち切り時しもあれ
妄想は限り無く湧き彷徨い歩き
都会の喧騒に戻ってからの日記。
そこにプールがあって黄昏と泳げる。
わがココロとカラダにタマシイを繋げる。
とても懐かしい母の胎内のような
柔らかな安息を齎すこのオンナ。
残された人間の時間感じながら
オトコの命の果ての甘い舞台裏。
19981029
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