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ki
やけに青い東の空に
縁日で買った金魚を泳がせた
赤い体は瞳の奥でちかちか瞬いて
捕まえようとしたってもう届かない
おいでおいでをしている雲の手が夏を連れ去って行く
唯一、赤い僕をきんいろの月が嬉しそうにみていて
あの月で誰かもこの地球を眺めてるんだ
きんいろに切り取られた僕らの手足はどこまでも長く伸びて
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