She's me nigh/オオカミ
 

おわっていく鼓動がきこえた


深く 息をすると
なみだが


はあ
ああああああ
・・・




軋む背骨の音を
わたしはまたちゅうい深くきいた
ちいさなよどみを どうして憎むことができたでしょうか


おかあさん
疎ましさは愛しさなの
アイ、してるとか アイ、してない とか 変じゃない



水平線のうえ
わたしは不覚にも しずんでゆくことができない
できなかった

まだ、こんなに軽いからだでは
まだ、だめよ、と
私によく似た顔でおかあさんはいった

間接はぎしぎしでぜんぜん動かない
ぱき、ぱき、と擦れる度に
わたしは
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