小さな唄/
海月
を運ぶ音が
心地良く僕の耳を伝う
潮風が冷たいなぁ
何処から流れ着いたのだろうか?
この流木も旅をしたのだろうか?
ここが彼の目的地、最終地点
彼の力を借りて小さな唄を砂浜に描く
次の波が着たら間違いなく全てが消えるだろう
余韻も残さずにまた砂浜だけになる
責任逃れて続けた旅も此処で終りさ
帰ろう
破れた乗車券を繋いで・・・
自転車を転がして
目的地は君の居る場所
そして、僕は小さな唄を歌う
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