「正しい文化のしくみとはたらき」/atsuchan69
 
沌のなかに存在する。秩序はつねに混沌との間に境界を持たねばならないが、「文化」として認知された出来事やムーブメントは、ある瞬間――突然に、穢れた世界から聖なる祭壇で執り行なわれる儀式によって清められる。
 (分り易くいえば文学の場合、芥川賞/直木賞である)

 記録される限り、混沌から秩序へと向かうダイナミックなプロセスのなかで行なわれる全ての活動全般が文化である。

 既成の出来事やムーブメントは、もはや「文化」として重要な価値を持たない。それらは秩序と混沌との間に線引きされた境界の内側で微力を温存するのみで、真に価値のあるものは混沌から秩序へ向かうプロセスそのものである。

 永
[次のページ]
戻る   Point(3)