ひたすら秋をしみじみと/ぽえむ君
 
秋の日差しに照らされた
小さい花をただ見つめ
薄くて淡いその姿
はかない生を手で撫でる

やさしい土を踏み歩き
草の匂いか風が吹く
今だけ香るその世界
心とともに響きあう

空を流れるいわし雲
果てなく続く塊に
頭に浮かぶ永遠が
心の中を駆け巡る

ひたすら秋をしみじみと
ひたすら秋をしみじみと
同じ言葉を繰り返し
異なる秋に心打つ
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