「素材的性質」/鷲田 岳
 
維持装置が正常に働いていることを心臓付近に伝達して いる。血液の中に言葉が散漫し、輸出による血の社会的奉仕は祭りの中を遥か、無格付けの流れの試験管に倦厭する。この血が君の物で無くても、僕の物でなく ても、爬虫類の敵対するタブーの物でも、ロンドンのテロ攻撃防止作戦は何時でも、青年が見る彼方を防ごうとする。僕が恵まれていれば爆死している。



無償の体が疼くプライドの中には、結局、繋がるという、精神の山を越えた肉体の事実だけが欲求する。角が支えの大黒の恵比寿に僕は自らの突起が、素材的性 質に活きているという喜びを破壊する。死生観の意味を解釈した時、個性が燐辺に仰け反り返り、かくれんぼうの幼き姿に、蚕が公開の剣を持って孵化し、羽ばたく。型が何時でも、君までも、学問しようとする時、僕は度々、弾丸を自らに発射し、自律的細胞に刹那を命じる。僕は今日も死に逝く生命体を撒き散らしているが、君が一つの生命体を温存し続けるのは何時までも神秘の冒険である。

戻る   Point(1)