批評『ドラえもん』たもつ〜マリオネットたち〜/CU
 
めだ。

アメリカは、アメリカが世界を制覇することで新秩序を構築しようと考えているし、EUは、大きな局地的共同体をいくつか創ることで新秩序を構築しようと考えているし、国連は、条約の締約によって社会契約説的に新秩序を構築しようと考えている。

ただ、日本だけが努力をせずに祈っている。このような無関心の理由は明らかだ。満たされれば無関心となる、そう、ロックは言った。

そして、その無関心はまさに証明されようとしている。北朝鮮のミサイルや中露の脅威が現実味を帯びてくると、今まで「みんな武器を棄てればいいじゃん」と言っていた者は、今度は「憲法を変えて攻撃に備えろ」というのだ。

つまり、安全が脅かされ関心を取り戻すと、競争という現実を何よりも先に思い起こすのだ。

誰に操られているか、マリオネットに自覚はない。
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