命の大切さ/ajisai
 
となってもおかしくなかった

ミカエルはにっこりと微笑むと
ミニエルの頭を優しく撫でた
「神様の愛する人間たちの本質
 ルゥーンと共に見極めなさい」
そういうとミカエルは真っ直ぐに月に向かって
羽ばたいていった
ミニエルは黒い子猫となったルゥーンを抱きしめ
ほろほろと涙を溢れさせた
「ごめんね、ルゥーン。ありがとう、ルゥーン
 これからは私はいつでもあなたの味方よ
 ずっとずっと永遠に」
ルゥーンは何も言わずただミニエルに抱かれていた

ルゥーンの心に後悔はなかった
ミカエル様の温かい優しさ
ミニエルを友としてくれた心遣いに
ただただ感謝するばかりだった
ルゥーンは月を見つめ神に感謝した

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