命の大切さ/ajisai
 
てください、ミカエル様
 私も罪に対して罰をお与え下さい」
ミニエルはミカエルに訴えた
「ミニエル、いいんだよ」
ルゥーンは小声でそう言うとミニエルの袖を引いた
ミカエルはミニエルに向き直って
ミニエルの瞳を覗き込む
「お前にも罰は与える。お前は黒猫となった
 ルゥーンと唯一会話をできるようにする。
 お前はルゥーンの唯一の理解者、友人となるのだ」
「でも」
まだ何か言おうとするミニエルをルゥーンが制した
「構いません。寛大なご処置心より感謝いたします」
ルゥーンの真剣な眼差しにミニエルは続ける言葉を失った

ミカエルは杖をルゥーンに傾けた
月明かりの様な神々しい光
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