ささくれ立つ、視神経、の、/ななひと
[花 の 構造模型] 世界 を 平面として とらえる [皺 の 寄った 生殖生物] そこから 小さな 芽 が 一面に広がって [冷えていく 空] まるまる 子供達 の 頭 を 包んでゆく [人形が、かたりと] 抽象化 された 人体 が 模式図 を 描く [微分 されていく 人間 と 環境] 大脳図 は 荒野 の ように 目の前 に 拡がって [淡色化する、手が] 拒む [包む] 指紋 を 転写 していく [もう時は、既に] 神経 の ような 筆跡 が 花 を つけ [寓話 のような 話形] 吹きさらし の 大脳平面 で 揺れ動く [血痕 の ような 肖像画] それらはいっせいに 重なり と なって、わたし の 現在 を 今 も 脅かす。
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