文学史的演説/ダーザイン
ているネットの投稿掲示板に紙媒体詩人がまともな詩を貼り付けて薫陶するという企画)があったが、今、立場はどうだろう。文学極道には出てきていない人たちにも、ネット詩人には、現代日本を代表するような優れた詩人がたくさんいる。
現代性の探求という文学の使命からも、紙媒体詩人は新しい双方向のメディアであるインターネットにもっと出て来たほうが良い。断言するが、新世紀の実存様態であるネット空間(ワイヤード)を生きずして現代性をにないうるわけがない。ワイヤードの出現。それはリアルというものが大きく変容する弁証法の特異点のような出来事だった。人々はワイヤードと接続することによって新しい世界性を獲得し、その新しい
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