点線を結ぶ/カンチェルスキス
 

 かきむしる午後には水の名残りがある
 舌先でからめとる瞬間に
 横殴りに七つの寓話が駆け巡る
 床にまぶれた光の深度が増し
 垂れ落ちた髪の中にうずくまる
 渓谷の底から叫ぶ
 氷河期の代わりに蔓延した鋭角で
 胸を突く
 果てに
 点線を結ぶ






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