点線を結ぶ/
カンチェルスキス
かきむしる午後には水の名残りがある
舌先でからめとる瞬間に
横殴りに七つの寓話が駆け巡る
床にまぶれた光の深度が増し
垂れ落ちた髪の中にうずくまる
渓谷の底から叫ぶ
氷河期の代わりに蔓延した鋭角で
胸を突く
果てに
点線を結ぶ
戻る
編
削
Point
(6)