黒い軋み(六)/
信天翁
ナンセンスな静けさをはらんでいる
真夏の夜に
睡魔がennuiをさげすむ
UFOは隕石の放物線を追いかけて
にびいろのしっぽを振り続ける
この地球に向かって誇らしげに
だが まどわされてはなるまい
離合集散を繰り返す
軋むイリュージョンには
きっと そうにちがいない
もともと本態が不透明なのだ
そらぞらしげな四次元というものは
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