星幸一論/狸亭
電所建設現場の土木工事でもチームを編成。
「俺はピュアー エンジニヤだ。
テイちゃんは俺の仕事の出来る環境を整えるのだ。
それがテイちゃんの役目だよ」が口癖だった。
タイのプロジェクトへの参加はその星に口説かれた。
六十歳定年楽隠居を棒に振ってしまったのも
星よ君の所為なのだ。これぞ莫逆の友。
星よ君がどんなに優秀だって、一人では何も出来ない。
入社以来君はなんと周囲の人に恵まれたことか知るまい。
女房子供は言うまでもなく工場時代の上司にも
海外の建設現場でもプロジェクトの仕事仲間にも。
K・S B・Y H・A そして今では
H・Nがいるではないか。まさに知恵の輪
星よそういう回り合わせも君の人徳ではあるけれど
あと四年過ぎておれの年になった時の君の臨界温度
どこら辺りに達しているか知りたいものだ心して
残された時を惜しめよ。これがわが諫言立て。
19980703
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