扉を開けたら昨日の自分がいた/ぽえむ君
仕事から家に帰宅して
「ただいま」
と言ったら
「おかえり」
と昨日の自分が出てきた
相手の自分はいたって冷静
ものすごく驚いている自分だが
自分が落ち着いているので
自分も平静さを自分に見せる
「他には誰もいないの?」
「うん」
「そっか」
なにせ相手は自分だから
別に会話をしなくても
言いたいことは何となくわかる
どうやら自分は食事を済ませたらしい
自分はまだ食事をしていないので
とりあえず
冷蔵庫の中のものを適当に出して食べた
何も会話がない
というよりも
自分は自分が食事をしている間に
寝てしまったようだ
なんとなく自分も眠
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