差別に 飲まれた 太陽/奥津 強
生き残った太陽の 山岳信仰
恐らく 我々の 旭日は 肯定だ
全てを 信仰へと 受け止められ
廃車の 並に 乗り
向かうべき 場所は 汚水入れ
今日 障害者を 見た
その 香りは 太陽の 模倣であろう
記憶に 焼きつくのは
物心つくか いなか
初めての 異物である
(童貞の 喪失 差別の 喪失)
自覚なき 屈辱
(肯定の 失敗 恐怖に 加減)
私の 太陽は 山岳で 今も
頭上に 冠している
我々は 口で なんと言う前に
実行に うつさなくてはならない
すみませんすみませんすみません
ごめんなさいごめんなさい
肯定へとは 繋がらない
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