夜のこいびと/
 
どうしようもないものが
わたしをはてなくめぐるとき

あなたはなにをしている
夜から朝に変わる蒼をみつめるとき
わたしは夜のくらげさえしらない

残されたものだけが疼いている
意味のないものとされた言葉達が灯をほしがる
すきま風が 吹いた
残されたものはいつもかなしい

果てないものはいつも欲しがる
虚しさは夜だけが知っている

のみこまれる前にかならず
わたしをおもいだしてほしい



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