七月/
白雨
若い乙女に恋すれば
男のタイは 綻びる
爪は綺麗に磨かれて
白いやえばを覘かせる
声は奇妙に低くなり、
重なる嘘の言葉から
ときどきは
「本当」の文字がほの見える。
すべて彼女はお見通し、
それゆえに
この清々しい笑い声。
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