あすてりすく/さとる
 



おとといの夕立がまるでうそ泣きにみえて

半分はほんとの 半分はうその空でした

だからか そのあとにみた虹は

雲にぶつかって欠けていたのでした





わがままなことと欲ばりなことは

自分でもよくわかっているんですけど

ぼくの自由はどこかで捕まえられていて

しょうがないなと向き合っています





覚えるということは困った一面を持っていて

偏った道徳感や思想まで覚えてしまうせいで

時折ぼくたちは大変なことになります

正しいことと良いということはまるで違っているようで

正しさは自分と世界のあらゆる関
[次のページ]
戻る   Point(2)