『朱瞳』/
しろいぬ
君と出会ったのはそう
粉雪の日だ
舞い落ちる雪の中で
凍えていた
白い矮躯(ワイク)には鉄の茨
からまってからまって
朱く染まる
君の鳴き声は歪んでいて
それは痛みなのか
それは怒りなのか
僕は君を みる
君は僕を ミル
温かい所にいこうよ
伸ばした
その手は
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