ワンダーグラウンド/プテラノドン
 
 春夏秋冬の地下へ戻っていく 盲人たちの楽団。
揺れる地面。マンホールの蓋が吹っ飛ぶんじゃないかと
塞いだままのぼくの耳。それを差し出せば、ひょっとしたら
立つことが許されるかもしれない―
 アンダーグラウンド。現実主義者の猿真似をする呪文。
星を粉々に砕く 空っぽのウィスキーの瓶。音符を詰め込む
盲人たち。

戻る   Point(1)