軽やかに生きたい/山崎 風雅
 

 突然なんだ
 それがおそってくるのは
 
 深夜に一人でいると訪れる
 孤独虫

 たまらず街頭灯る街角に
 救いの天使を求めて歩く
 暗がりのなかでは
 すれ違う人の人生が薄い影をひく

 誰もいない公園で煙でベールを纏う
 僕は異邦人
 天界から落とされた

 夏だというのに凍える心
 誰か心の扉をたたいてくれないか

 昨日と今日が続くばかりで
 渇いた心を癒すため
 冷たいコーヒーをがぶ飲みする

 当然夜は眠れない
 
 心よ軽くなれ
 重い塊に行き場を失って
 慟哭が溢れ出る

 ま、いっか
 明日は明日の風が吹く
 
 何か起こりそうな予感で
 胸の鼓動は高鳴るばかり




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