終戦記念日/暗闇れもん
戦争の詩を書こうと思う
小学校の暗い図書館の隅に見つけた「はだしのげん」
戦争という言葉がまだ現実味を帯びていなくて
まだ子供だから分からなくてもいいなんて
そんな生ぬるい世界にどっぷりつかっていた時のこと
大切な人を助けるという名目でかり出されていった大切な人達が
物のように消えていくよ
何人もの涙を吸ってこの地は平和を取り戻したのに
無知と個人の体裁が
また幾人もの大切な人たちをさらっていくよ
この日本はアメリカという大国からの植民地から抜け出せずにいて
どこまでいい人種であり続けたらいいの
今一握りの権力者の思惑に踊らされているの
豊かな経済や今の日本としてのプライドはまずは置いて
平和を
大切なあなた方の命以外に大切なものなんて無いと
小学校のころ既に学んでいるはずなのにね
大人になるうちにどこに置いてきたの
大切な人が犠牲になって得たものなんて
何もいらない
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