ブラスト/maumi
キミはいつもそんな顔をする
窓辺に咲いた硝子の花を
こともなげに砕いたキミは
心の傷を空に撒く
キミはいつも損な顔をする
砂漠のアスファルトを走る車を
横目で睨み続けるキミは
笑うことを忘れて唇を噛む
まだ見ぬキミの微笑みは
この空に溶けていくのか
砕けた硝子の花は
元には戻れずに
この空の色に
キラキラと混じりながら
消えていった
深いほこらに入ったような
くらい所に閉じ込められたような
キミの心は少女に戻り
ただうずくまり泣いているような
そんな感じに見えたのは
子供の顔をしたままの
キミの目を見たから
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