くるり/霜天
僕はなんでもないという顔をしながら
ぼやけた空を見上げていた
そうしたかったわけじゃなく
僕の掌じゃそれしかつかめなかったから
空に強がりをしてみせる
空に強がりをしてみせる
心にも空があるのなら
そうすれば少しは晴れそうだったから
僕がこうして沈んでいくのも
どこかから繋がっているのかな
僕のこうした沈んだ想いも
どこかへ繋がっているのかな
僕よりも もっと大きな 地球が回っていくような
くるり くるり
凍えるってほどじゃなく
ちょっとこころが寒かったから
春はまだかと呟いてみた
庭の木の芽が膨らんでいる
あそこに春がつまってるなら
針でつつけば漏れ出てこないだろうか
このこころの冷たさも どこかから 誰かから
このこころの冷たさも どこかへと 誰かへと
暖めるとするならば 今何をつかめば 掌で
繋がるわっかには 何が 誰が どこへと
僕よりも もっと大きな 太陽が回っていくような
くるり くるり
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