ちくわ/カンチェルスキス
 
 


  
 ちくわ
 が好きだとしても
 ぼくを獅子丸あつかいしないで
 水でっぽうから
 ミサイルを発射しても
 ぶっしゅだとは思わないで
 ぼくは下駄をはいて
 まっすぐ歩く
 冬の日
 偶然のセンチメンタルを
 たどり
 行き止まりの港から
 ちくわの穴の向こう
 花火があがった
 ちくわの匂いがした






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