サティスファイ ミィ/さくらほ
 

 父はいつもうちわを
 それ以上に用意して。
 母は家にあったおかきや飴を
 レジ袋につっこんで。

 花火が終わると
 渋滞にあい
 途中
 一号線沿いのお店で夕飯を食べる。

 私の中の
 家族の
 数少ない夏の思い出。}



夏の夜空は
色鮮やかに
祭りとなって
私を満々に満たす

その艶やかさと
その儚さと
その思い出で


私の中の花火は
8ミリフィルムのように
ちょっとだけ
古くさくて
ちょっとだけ
おかしくてあったかい


夏の夜空に思い出は咲く

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