私が消滅する前に/狩心
 
まず、状況説明として < 荒れ果てた大地 > がそこにある

意味の分からない言葉が浮かび上がり、目の前の現実を覆い隠す
目は白目をむき、美しい妻が私の肩を揺さぶっている間に、それは始まる

黒い点が見える それが広がっていく 
そして 体全体 食われるように 包み込まれる
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原点回帰 42年の歳月 ですわよ園の庭 奥 奥
土の中に埋める金塊 あの人の保険金 さえずり 靴擦れ
今日は子供の笑顔いっぱい 運動会の音 脇の下に汗
塀のすぐ裏 あの人の呻き声 掻き消される 
増えていく脳の皺 卵の殻 散乱する竹の子 コガネムシの大群
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