赤い季節(七)/信天翁
 
          黒い太陽が投げつけている
     スライダーに似せたにびいろの雲影を
             つつじが丘のひだと
            八幡の森のぼんぼりに
      あゝ 齢を重ねることで見えてくる
おいぼれを葬るにはうってつけの風光が・・・・
  まんまくのない最果ての荒地で転がっている
          あざむく氷結した石英 と
         さいなむ発火した石炭 とが
                   乱雑に



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